6月8日(土)JRハイキング(浅井三姉妹の落城ルートを探る) 落城の小谷城跡を探訪―月所丸

今回のテーマを体験するルートは、番所―展望所―赤尾屋敷―本丸―京極丸―山王丸―月所丸―大野木屋敷―御屋敷のコースとなります。丁度小谷城の麓は麦の刈入れの最中で、刈取り後の田には野焼きの煙が上がる正に麦秋の候の中、参加者は小谷城を初めて訪れた方も多く、18名で河毛駅を出発しました。展望所では琵琶湖を望み、沖島、安土城、八幡山、佐和山、彦根城、長浜城など戦国時代関係地の説明に興味をもって聞き入っておられました。続いて浅井長政が自刃した赤尾屋敷跡に。最近この辺りは関係者により木々が整理され雰囲気も明るくなりました。お市と茶々・初・江は小谷城脱出後伊勢上野城から清州城、岐阜城へと移されたとするのが通説ですが、地元の言い伝えでは落城前に浅井長政が平塚集落にある実宰院の姉・昌安見久尼に託したとも伝わります。しかし小谷落城の際どのルートを通って脱出したかは不明です。その際に通ったかもしれない月所丸の砦跡で、参加者の方が作成された資料で落ち延びルートを考える貴重なひと時を持つことができました。大野木屋敷跡ではドローンで撮影した屋敷の石垣全貌写真にその巨大さに感動、つぶさに観察してここで全員の記念写真となりました。その後、下山途中にある巨大竪堀などを説明しながら清水谷に下山し、予定通り無事終了しました。

展望所から琵琶湖方面を望む
田園地帯を小谷城へ向かう 麦の刈取り後の煙がたなびく麦秋の季節です
赤尾屋敷跡 長政公自刃の所と伝わる霊地にも日が差し明るくなりました
大野木屋敷跡で集合写真 ガイドが手にしているのがドローンで撮影した遺跡の全体像
下山途中で竪堀の遺構に見入る 城跡には様々な遺構が見られます