雨予報のため少しキャンセルがあったものの、戦国ファン16名で虎姫駅を出発。今回のテーマは、小谷城落城の前年、元亀3年の小谷城攻防戦を体感することです。この年の夏に信長軍は5万人の兵力で押し寄せ、2ケ月に渡る攻防戦が展開されました。まず、信長は横山城と虎御前山の間に宮部砦を築き、宮部継潤を配置しました。その砦跡と伝わる宮部神社を地元のガイドさんに案内していただき、皆さん興味津々で境内を散策されていました。この宮部継潤は後に羽柴秀長の家臣として鳥取城主となった武将です。次に、信長は宮部砦と虎御前山の間が悪路であったので、幅6mの道路を築きました。現在、田んぼの中に斜めの道が残されていて、戦国街道と呼ばれています。信長はこの道の小谷城側に3mの高さの土塁まで築いています。私たちはこの道を激しい攻防戦を想像しながら歩き、元三(がんざん)大師の生誕地である三川の玉泉寺にお参りさせていただき、お札をいただきました。ここで雨となり交流施設の虎姫時遊館で昼食をとり休憩。午後は小雨の中を虎御前山へ向かいました。小谷城に対峙するこの山全体に信長軍の砦が築かれ、丹羽長秀、羽柴秀吉、信長などの砦群を散策しましたが、今では茂みにさえぎられ眺望は望めなかったものの、参加者の皆さんには攻防戦を体感して頂いたハイキングとなりました。






追録 虎姫駅前2題


