5月27日(土) 奥びわ湖ハイキング (若葉の自然林を歩く)山岳寺院跡と静かな尾根歩きで一等三角点へ

前日の天気と打って変わって汗ばむ暑さの中、菅山寺跡から尾根を歩きました。先日の己高山の寺院跡ハイキングに続いて、もう一つの山岳寺院の菅山寺跡も人気のスポットです。神戸、芦屋など京阪神方面から早朝に出発されたハイキングファン19名の参加で賑やかに余呉駅を出発。坂口の登山口では江戸時代の参拝者や旅人たちがこぞって買い求めたという菊水飴を手に大鳥居をくぐり、参道に点在する弘法大師像を道案内に急坂を登りきると見返り峠の眺望と涼しい風に癒され一休み。菅山寺は朽ちかけたお堂が点在する寺院跡ではありますが、一方で自然豊かな環境も人気の秘密です。ブナ林に響くクマゲラの木をつつく軽やかな音、ハルゼミの声にモリアオガエルの卵。アカシヨウビンなど希少な鳥を探すバードウォッチャーのグループも。昼食後は青葉の木洩れ日の尾根道を一等三角点の呉枯(くれか)峰を経て、木之本の街に下山。ソフトクリームで一息入れたりお土産物などを手に木之本駅からそれぞれの帰路に着かれました。

参道の弘法大師様の像にお導きされて
坂中地蔵で一休み
朱雀池へ バードウォッチャーの邪魔をしないように
大箕山菅山寺は元龍頭山大箕寺と言いました その由来の龍頭岩
絡みつく木の根がオロチにも見えます
ギンリョウソウ ユウレイタケとも これを見逃さない人はさすがです
菅公お手植えと伝わるケヤキの山門前で
この三角点で一休み 町はもう少し先
呉枯峰の三角点(標高532m)

5月21日(日)JRハイキング 山城の傑作、玄蕃尾城跡を訪ねて

いつの間にか初夏の装いの山々、砦マニアならずとも人気の戦国山城の傑作、玄蕃尾城を訪ねました。京阪神から早朝に出発された方や学習グループメンバーの方々など39名の参加がありました。この山城は賤ケ岳合戦に備えて柴田勝家が築いた砦でしたが、戦場が余呉湖周辺に移った後、勝家が越前へ敗走したためこの砦はそのままの形で残りました。そのため織豊時代の遺構がよく残る山城として有名です。参加者の皆さんは深い空堀や土塁、虎口、郭跡など戦国時代に思いを馳せて感嘆しきりでした。登山道はかつては近江と越前を結ぶ古道で、明治天皇も徒歩でここを超えられた歴史があります。汗ばむ道も何のその満足感一杯に下山。麓の柳ケ瀬には江戸時代に関所も置かれ、北陸線開通により蒸気機関車の駅としても賑わいました。予定より早く下山できたため、関所跡、明治天皇行在所の旧鈴木家の門(関所の門を移築)なども見学できました。

柳ケ瀬の集落から砦への登り口
明治12年には天皇や伊藤博文など明治新政府の一行もここを通過して京都へ向かわれました
主郭の木陰で一休み、昼食
いよいよ砦 今は安全に虎口から侵入!
資料を見ながら戦国を偲ぶ
主郭跡で記念撮影 お疲れさまでした

5月13日(土)奥びわ湖ハイキング 湖北の霊峰「己高山にチャレンジ」

心配された天気も下山まで降ることはありませんでしたが、天気予報でキャンセルされた方も多く10名の参加となりました。霊峰己高山(こだかみやま)は標高923メートル、奈良時代に創始された鶏足寺の廃寺跡が残ります。寺跡では満開の九輪草に出迎えられるというタイミングに感動し、頂上では登り切った達成感に満足しきりでした。下山途中も琵琶湖の眺望に疲れを癒やされ、参加者の皆様から大変喜ばれ感謝されるハイキングとなりましたが、この山へはやはりガイドやベテランの先導のもとに登られるのが無難です。

頂上への道 なかなかの難所もあります
六地蔵で一休み ここで5合目です
クリン草の群生に感動
この花の名「九輪」は仏塔の先端の形に由来するとか これも霊峰での出会いです
寺跡でのガイドの解説
記念撮影 ここまでの疲れも吹っ飛びます
琵琶湖の眺望 これが山登りの醍醐味です

5月3日(水・祝)JRハイキング (新緑の中、峠越えシリーズ)賤ヶ岳から峠越えで娑婆内湖、塩津海道へ

木之本駅から賤ケ岳、峠を越えて近江塩津駅まで約13キロメートルの道のりに、56名もの参加がありました。賤ケ岳頂上へはリフトを利用、好天のもと頂上からの大パノラマに感動しきり。合戦のガイドで武将達の足取りを確認した後、その道を辿って七本槍奮戦の地、切通しへは難なく下山。ところがここから公法寺山へ続く上り坂にはやや苦戦、将兵達も大いに苦しんだことでしょう。ここで昼食。琵琶湖岸へ降りるのが「地獄坂」で降りた所が「娑婆内湖」。敗走する柴田方将兵達もようやくここで一息ついたという伝承がある入江。ただし今では干拓されて内湖の形は有りません。この元の湖畔に鎮座するのが塩津神社です。ここから平地の塩津海道、大川端を経て無事近江塩津駅に到着。お疲れさまでした。

リフトを降りて賤ケ岳頂上への道
リフト乗り場 連休で順番待ちの賑わい
山頂の賤ケ岳合戦のガイド 私たちガイドは連日ここで案内をしています
琵琶湖を横目に下山
切通しへ下山 ここから公法寺山への地獄坂が待っています
塩津神社で記念撮影
近江塩津駅への道 春うららの大川沿いにもう少し歩きます

新緑の小谷城へのお誘い

新緑の小谷城へはシャトルバスが便利です。このバスは春と秋の行楽シーズンに麓から番所跡まで運行しています。この春は4月29日から5月7日までの運行です。中世5大山城に数えられる小谷城は①魅力を体感できる山城②小説の舞台にしたい山城③時代を変えた山城④撮影したくなる山城と絶賛されています。この小谷城を私たちガイドがご案内しています。山城と眼下に広がる壮大な景色の中でぜひ歴史の中に身を置いてみてください。麓では三代の里の展示物もご案内していますのでこちらへもお立ち寄りください。シャトルバス運行終了後も5月一杯は麓や山上でガイドがお待ちしています。

番所跡看板前でのご案内 ここからは徒歩で登ります
虎御前山、山本山、竹生島を望む
御馬屋敷跡、馬洗い池
姉川合戦場を望む
浅井氏三代の里 ここで三代の歴史が学べます

4月23日(日)JRハイキング   湖北の春と歴史の深みに触れる旅

爽やかな快晴のもと湖北の春と歴史満喫のハイキング。遠くは埼玉、名古屋、舞鶴等からの参加者を含め総勢32名で石田三成が再起をかけて隠れ潜んだと言われる「おとちの岩窟」を訪ねました。途中、鳥のさえずりを聞きながら新緑の中を歩き、参加者からは早起きして来た甲斐があったと大好評。岩窟では約半数の「勇気ある」人がはしごとロープを使って狭い入口を慎重に降りて中に入り、三成の心境に思いを馳せ、歴史のロマンを感じていただくことができました。参加者からは是非秋にも計画してほしいというリクエストもいただきました。

峯の大岩 このような岩がいくつもあります
新緑の尾根道を行く
尾根道から岩窟へ下る この分岐路は事前の下見で確認済みです
おとちの岩窟入口 中へは梯子とロープで…果たして中は? やはり勇気と懐中電灯がいりますね
記念撮影 ここでお弁当 疲れも吹っ飛び満足感でいっぱいでした
林道へ下山 ここからの逆コースは近道ですがかなりの急坂です

4月22日(土)JRハイキング 春爛漫の賤ケ岳と余呉湖を楽しむ

奥琵琶湖の観光シーズンも本格オープンです。この日は賤ケ岳リフトの運行開始と長浜450年戦国フェスティバルのオープンセレモニーが賤ケ岳山頂で賑やかに行われました。このタイミングでのJRハイキングに、京阪神方面を中心に54名もの参加があり4名のガイドでご案内しました。余呉駅から岩崎山砦、大岩山砦と秀吉方砦を巡り、予定通り山頂に到着。セレモニーでは「始まりの狼煙」に長浜市長と「ひでよしくん」も登場してお祭りムードも一気に盛り上がり拍手喝采。山頂からの景色などを堪能しながらの昼食後余呉湖畔へ下山。桜の後を受けたサワオグルマが早くも満開となり、黄色のお花畑でお迎え、一行は新緑の湖畔道を楽しみながら余呉駅に帰着しました。

足取りも軽やかに新緑の山道を行きます
賤ケ岳山頂はこの賑わい
セレモニーの花「狼煙」 市長さんと「ひでよしくん」が一役
余呉湖畔の道 爽やかな湖畔にはサワオグルマの群生と名残を惜しむ八重桜も

4月14日(金)オトチへの道

木々も芽吹き始めて山々は新緑の季節を迎えいよいよ本格的な登山、ハイキングの季節になりました。当ガイド協会では安全な登山のために事前のコース下見を行っています。今回は「オトチ」と呼ばれる石田三成公ゆかりの岩窟への登山コースです。関ヶ原合戦で敗れた三成公は再起を期するためこの岩窟に潜んでいましたが、遂に徳川方の追っ手に捕らえられたという伝説の地です。途中、倒木を取り除き、道しるべの確認などを行いました。このハイキングは4月23日(日)JRハイキングとして現在募集中ですので、ホームページで確認してお申し込みください。5月13日(土)にはこの近くの己高山頂上へのコースも設定しています。

邪魔な倒木を除けて…
落ち葉でフカフカの道です
もうすぐ満開のヤマツツジにも迎えられ
オトチの岩窟 中へ入るには懐中電灯と勇気をお忘れなく…

4月3日(月) ある巡礼

好天の一日、賤ケ岳山頂の桜も満開、麓の余呉湖や余呉川では菜の花と桜の共演の真っ盛り。この賤ケ岳山頂までの登山を一人の80代男性の依頼によりガイドを引き受けました。リフトの運行はまだ先のため、徒歩での登山です。ご高齢の身を案じたのですが、その健脚ぶりに一安心、難なく山頂に到着。関東地方にお住いのこの男性は、38年前に小学生の息子さん達とここを訪れましたが、その息子さんが数年前に先立たれたため、もう一度この思い出の地を訪ねられたのです。持参された当時の写真と見比べながら、その場所で遺影に語り掛けられる姿には感傷的にならざるを得ませんでしたが、変わらない景色や桜の花などに大変喜んでいただくことができました。下山後は何とレンタサイクルで長浜まで行き、次の日は竹生島、海津大崎クルーズなど思い出の地への巡礼を続けられるとか。このような旅のお手伝いをさせていただいた春の一日でした。

桜と余呉湖の景観にしばし心も安らぎ…
合戦戦跡碑 思い出の場所を写真に

3月26日(日)湖北観音シリーズ第19弾 「観音霊場を訪ねるテクテク旅」を実施

あいにく冷たい雨となって参加者は5名に激減してしまいましたが、3ヶ所の観音様札所では地元世話役の方々に温かく迎えていただきゆっくりと拝観できました。今回はあらかじめ「高月観音の里歴史民俗資料館」に立ち寄り事前学習をしましたので、湖北の観音様の理解がより深まった巡礼ハイキングとなりました。コースは高月駅から木之本駅まで約12キロの道のり、お疲れ様でした。好評のこの観音様巡礼シリーズは今後も続けて行きたいと思います。

国宝十一面観音様門前の野神の巨木 これも篤い民間信仰の伝統です
後方が高月観音の里歴史民俗資料館
第15番 唐喜山赤後寺
  石段を登ります
通称「いも観音」様の由来などを伺う
第18番 天王山安念寺
冬の間は雪囲いでお堂を守られています
第20番 龍頭山大澤寺
 最後の石段を頑張って上がります