11月8日(木) 辺境の地に重要文化財(西村本)を訪ねる 芭蕉の「奥の細道」と紅葉の深坂古道を楽しむ

敦賀湊と琵琶湖水運の拠点塩津浜を結ぶ塩津海道は、古代に開かれて以来、追分村(敦賀市)と沓掛村(長浜市西浅井町)を結ぶ深坂越えが経路でしたが、急坂の続く深坂峠(標高370m)の難所を避けるため、近世初期、この峠の東約1kmの地点に新道野越が開かれました。西村家は元は武士の家柄で、天正8年(1580)に「新道野越」が開かれると、この要所で問屋を営んだ旧家です。藩米の多くが当地を通過し、問屋西村家が小浜藩の米を一手に引き受け塩津へ輸送しました。現在の国道8号線です。

現在の御当主は16代目。西村家は「おくのほそ道」の原本の一つ、「素龍清書本(西村本)」 附 「細道伝来記」 重要文化財を所蔵されています。

御当主に原本を見せて頂きながらご説明頂きました。又、芭蕉翁松風塚と名園も特別にご案内いただきました。その後,色づき始めの紅葉の紫式部も通った深坂古道を疋田迄。疋田城跡や疋田船川も歩いていただきました。

天候も良く紅葉も空も素晴らしく、参加者の皆さんにも喜んでいただけました。