思いがけない早い梅雨明けで、雨の心配がなくなったとは言え今度は猛暑が影響したか、3名のキャンセルがあったものの23名の参加で木ノ本駅を元気に出発。道中の田園地帯では米作りの農業事情や余呉川の防災工事などの話題を取り混ぜて、最初の目的地の大音集落の糸取り工房に到着。糸取りとは蚕の繭から絹糸を取り出す伝統技術で、ここで行われる作業を特別に見学できる貴重な体験とあって皆さん興味津々に覗き込み、もっと深く知りたいという気持ちを残して次の賤ヶ岳リフト乗り場へ向かう。山頂では雄大な景色を見下ろして思い思いの場所で昼食タイムとする。ここでのガイドは賤ヶ岳合戦の戦況推移が主となるものの、余呉湖の羽衣伝説や古保利古墳群など古代史の話題にも花が咲き、邪馬台国伝説もあると言う話になると、これにはさすがに「ここにもかっ!?」という反応も仕方のない事。リフトで下山して集落の式内社伊香具神社に参拝する。ここの鳥居は三輪式鳥居と厳島式鳥居がミックスされた特異な形をしているのが特徴で、古代のある時期まで神社の前は湖水で、そのため水の神と山の神が祭られている由緒などを説明する。暑さが心配になり帰路は黒田家御廟所に寄る予定を省略して木之本塾へ向かう。ここは町おこしの拠点でちょうど養蚕にまつわる「糸引き唄」を継承されているグループの唄と演奏を楽しんで頂き、糸取りの現場の情景と思いを重ねる体験に大きな拍手でハイキングを終えることができました。







