7月12日(土)JRハイキング(さようなら紫式部 このシリーズ最終回) 紫式部が通った深坂古道を往く

昨年の大河ドラマで人気の深坂古道コースも今回が最後と銘打ってのハイキングに京阪神方面からの参加が多く17名が新疋田駅に集合。ここは古代の関「愛発(あらち)の関」が置かれた所と伝わり、駅には「愛の出発駅」の看板が出迎え、ここでまず記念写真とする。この駅の近辺はトンネル、カーブがあって撮り鉄族の人気スポットとしても知られています。ここからまず疋田の集落に残る運河計画の資料館と舟川を見学し、偶然にも地元の方の説明が聞ける幸運に恵まれる。次に戦国時代の疋壇城跡へ登る。ここには元小学校の廃校後の広い運動場跡があり、ここにも撮り鉄の姿が。一旦駅へ戻り少し早い昼食とする。午後はいよいよ深坂古道に入る。道沿いの沢には連日の猛暑、晴天にもかかわらず冷たい清水が流れ、木漏れ日に吹く風と共に清涼感が漂う中を進むと、紫式部の歌碑に出会う。ここでドラマでは描かれなかった越前国府への道中の様子などについて思いを巡らせてもらう。少し進むと今度は万葉歌人「笠(朝臣)金村」の歌碑が立つ。この人物については、国司として越国に向かったとする説と、天智天皇の皇子志紀親王に従った製鉄に関わる氏族であったとする説を紹介する。ここまで小休止を挟みながら心配された猛暑の影響もなく、全員元気に深坂峠を越えるとすぐに深坂地蔵堂に到着。ここで地蔵様の由来と十分な休憩を取って、石垣の残る問屋跡を見ると間もなく国道8号線に出る。峠のバス停にあるのが元峠茶屋の西村家。ここでは16代目のご当主の案内で庭園を見学させていただき、ここから路線バスで近江塩津駅へ向かい解散となりました。

北陸線新疋田駅 愛に包まれた駅舎です!
疋田宿の船川と運河計画の資料館前
疋壇城跡 石垣などの遺構が見られます
古道の沢道を行く
深坂古道入口
紫式部歌碑 「知りぬらむ 行き来にならす塩津山・・・」
笠金村の歌碑 紫式部より200年以上前の奈良時代の人です
滋賀福井県境の峠にある西村家庭園 現ご当主に案内していただきました