3月31日(日)JRハイキング(浅井・朝倉VS信長・家康の激突地へ) 姉川の桜堤を歩き姉川古戦場を巡る

去年に合わせて「桜」を期待した企画が、あいにく遅い寒波に開花が遅れたため「♬梅は咲いたか、桜はまだか…」の気分でしたが、朝から春本番並みの陽気に京阪神、愛媛、静岡からのファン23名で虎姫駅を出発。姉川堤防道はガイドや参加者の気持ちを少し察したかのような一分咲きのピンク色でお迎え。国友鉄砲の里散策の後は朝倉軍と徳川軍の激戦地の「ちはら公園で」花見弁当(?)を楽しむ。午後は、古戦場戦跡碑、家康本陣跡の岡山から信長本陣跡の陣杭の柳と進み、臥龍山系北端の龍ヶ鼻へ登る。ここは茶臼山古墳として整備もされている一帯を見渡せる眺望地ですが、合戦では浅井軍の猛攻で信長軍が一時窮地に立たされたという伝承地でもあります。折しも本年は辰年で、辰にまつわる臥龍山系先端部に来れて意義深いとの感想も聞かれました。小谷城攻防戦へとつながる元亀騒乱の舞台をつぶさに体感して、帰り道は北郷里街づくりセンターからの路線バスで予定通り長浜駅に帰着、解散となりました。

国友鉄砲の里 国友一貫斎屋敷を見学
堤防道は一分咲き!
姉川古戦場の看板が見えてきました
堤防から合戦の様子を見物?
古戦場看板で記念写真
龍ヶ鼻から古戦場を俯瞰 戦況は如何に
織田信長陣跡「陣杭の柳」で

3月30日(土)JRハイキング(小谷城落城に迫る) 秀吉の攻略ルート「水の手谷」を登る

好天に恵まれ、関西方面を中心に岐阜・愛知県7名のほか愛媛県の方もあって総勢27名で出発。このコースは道なき道をよじ登るため草木の茂る前の今が絶好の季節。小谷城攻防戦の攻め上がる羽柴方軍勢の追体験ルートのため、戦国ファンには人気の企画です。まず城下の北国脇往還の郡上宿で江戸時代を偲んでいただく。続いて小谷城戦国資料館前で「水の手谷」ルートなどを念入りに確認して、いよいよ大野木曲輪を経て京極丸の虎口へよじ登るルートに挑戦。急斜面を木の枝をつかみながら京極丸の虎口へたどり着くと、皆さんひと安心。ここで昼食や記念写真などゆっくりすごしていただく。午後は山王丸から六坊へ降り、横掛けの道から再度京極丸、本丸へ。本丸横には大規模な土木工事で造られた大堀切があり、この堀切の上段の京極丸に入った信長は小丸の浅井久政を、本丸の長政を攻めて小谷城は落城したのでした。攻防戦の一大ドラマの現場を追体験した一日を堪能していただき、全員無事に下山しました。

小谷城戦国歴史資料館前で
北国脇往還郡上宿で
水の手谷の攻略ルート 今は敵の攻撃は有りませんが、心して登りましょう
京極丸虎口跡で 記念撮影と昼食で一息
本丸横の大堀切

3月23日(土)JRハイキング (仏さんに出会う湖北路の楽しい旅です)重文の観音・如来を訪ねてウォーク

人気の仏さんに出会う旅に20名近い予約があったのですが、残念、冷たい雨の降る予報でキャンセルが相次ぎ、5名(神戸・京都・県内3名)で木ノ本駅をスタート。最初の木之本地蔵院では先を急ぐため十分参拝できずに古橋の集落まで雨の中を歩く。ところが宝物館の己高閣・世代閣では、雨のためか他の拝観者もなく世話役さんの説明をじっくり聞きながら質問も飛び交う中で諸仏の拝観ができるという幸運に。予定時間を過ぎ、未練を残しながらも次へ。途中の鶏足寺参道では紅葉シーズンの賑わいの感慨にふける間もなく石道寺に到着。ここでは拝観の後休憩所をお借りしての昼食タイムで少しホッとする。予報に反し午後も雨。それでも尾山釈迦堂、赤後寺と廻りほぼ予定時間に木ノ本駅に到着。その頃雨はようやく小降りとなる。雨の長道中であったものの、ゆったりと拝観できたこと、雨中のハイキングは水墨画を連想させる山々の景色が素晴らしく、雨ならではの貴重な体験ができた、など嬉しい感想をいただいたのが何よりでした。次回はぜひ好天のもとにご案内したいものです。

石道寺で 重文の観音様を拝観
仏様のお顔を間近で拝観して説明していただく
井明神橋で 石道寺からの道中にある橋 この下の高時川ではかつて激しい水争いがあったことも話題に
赤後寺で記念撮影 ここの観音様はコロリ観音として有名です

3月20日(祝)JRハイキング   (山越えで琵琶湖へ お昼は好評近江牛丼)     えっ!これが昔の子どもの通学路?

今朝のテレビは強風、雷、吹雪の最悪の予報を伝える。そんな中にも16名の参加をいただき、木ノ本駅からまず賤ヶ岳の麓、大音の伊香具神社まで歩く。大鳥居の参道を経て特異な形の社前の鳥居から参拝。この集落にあるのが伊香具小学校。琵琶湖側の山梨子の集落からこの学校への昔の通学路が山越えの難路で、これを体験するのが本日のメインであったのですが、雨予報のため旧国道のトンネル越えに変更し、山梨子へ到着。ここまでは予報に反し小雨程度の天気で無難に経過。さて昼食は、民家を改装した素敵な宿泊施設のご主人のご厚意により、琵琶湖を眺めながら牛丼に舌鼓を打つ。この沖合が紫式部が越前へ赴く舟路と、その先の塩津深坂峠越えとあって、ちょうど大河ドラマの展開に合わせた話題も織り交ぜ、湖岸から有漏神社鳥居を遠望して帰路へ。ここからが予報通りの悪天候になり、横殴りのみぞれ混じりの雨の中をひたすら駅へ。足元がすっかり濡れて全く申し訳ない気持ちでご挨拶してのお別れとなりました。

伊香具神社の鳥居 ここは天女伝説にも関係します
トンネルを抜けると・・・
山道をあきらめて旧国道8号線のトンネルへ
・・・そこは琵琶湖でした 遠くには竹生島
本来は左斜面のような道を行く筈でした
琵琶湖畔の民家を改装した素敵な宿
宿のレストランで記念撮影 窓から見る沖合が紫式部が通った琵琶湖

3月17日(日)JRハイキング (余呉から木之本へ 北国街道江戸旅体験) 伝説の式内社と北国街道・木之本宿を巡る

朝から時おり小雨が降り、天気予報も午後からの雨を予報。ところがガイドの心配も杞憂に終わりラッキーな一日となった。雨具も準備の京阪神方面をはじめとした18名のファンが余呉駅に降り立ち、江戸旅体験のハイキングへ。まず江戸時代初頭に余呉湖から流出する川の掘り下げ工事が行われたのが下余呉の枝郷の江土(江戸)の集落。ここの神社が天女伝説ゆかりの式内社乎彌神社。ここから旧北陸本線跡の国道で鉄道の新旧歴史を解説。おりしも前日には北陸新幹線延伸で北陸本線は米原から敦賀までの極短距離線になったところ。坂口の集落に至り、菅山寺、近江天満宮の大鳥居へ。この登山口脇にあるのが江戸時代から続く菊水飴本舗。大名や旅人たちがこぞって買い求めたという銘菓を参加者の皆さんもしっかりお土産にして、意波閉神社で昼食。賤ケ岳サービスエリアに隣接するためここで現代のお土産も手に、黒田神社、黒田家御廟所へ。この頃雨はないとの確信で木之本宿へ向かい、一里塚跡、山内一豊ゆかりの牛馬市跡、酒屋、木之本地蔵院、旧本陣宿など宿場町をゆっくりと巡ることが出来て解散となった。

天満宮大鳥居 菅山寺への登山口
乎彌神社 橋の下を余呉湖湖水が流れる
     右の写真とも撮影日は別

菅原道真公ゆかりの紅梅も咲く
菊水飴本舗店頭で
黒田家御廟所で記念撮影
木之本宿を散策 老舗の酒屋と伝馬所跡

3月16日(土)JRハイキング(山歩きの好シーズン)小谷城跡を探訪―石垣めぐり

好天に恵まれ、京阪神に加え静岡からの参加者もあって、総勢50名の山城ファンが河毛駅に集合。大勢の方に有意義な体験をしていただくために2組に分かれ、資料館―番所―本丸―京極丸―山王丸―六坊―大野木屋敷―御屋敷のコースを巡りました。担当ガイドは小谷城に精通したベテランガイドで、昨年の小谷城築城500年記念講座「はじまりは小谷城」での知識も加わり、参加者の皆さんも熱心に聞いていただきました。テーマは石垣、「小谷城は石垣の城」を陣所の各所で実感していただき予定通り無事下山できました。

黒金御門跡付近 羽柴秀吉に壊された大石垣の跡
本丸南面の石垣 小さな石積みの石垣 2組合流して楽しい昼食で一息
京極丸虎口跡 秀吉軍が攻め込んだ所 ここで記念撮影
山王丸南面の石垣 山王丸は三方を石垣で囲まれ本丸と言う説も
山王丸大石垣 見事な野面積みの石垣がそのまま残る
大野木屋敷跡の石垣 清水谷への下山途中にある巨石の3段組

3月10日(日)JRハイキング 決戦姉川直前、決断の地  浅井・朝倉軍と信長・家康軍の布陣地へ

いよいよハイキングシーズン到来、ではありますが、前夜までの思いがけない遅い雪で山々は雪化粧。朝には寒い北風の日和ながらまずまずの天候に恵まれ京阪神、静岡、和歌山などからの戦国ファン31名が虎姫駅に集結。田園地帯を歩いて道の駅「浅井三姉妹の郷」で小休止後、岩崎山登山口から浅井・朝倉方の布陣地を目指す。姉川の合戦場を見下ろす展望所では当時に思いを馳せられ、決戦に臨む軍議があったとされる陣跡から標高360メートルの大依山山頂へ。ここで数センチの積雪があり、雪のない地からの参加者は大喜びで、思わぬプレゼントに悪路を心配したガイドとしては一安心。朝の電車到着が30分遅れたのですが、ここから健脚ぶりを発揮され、難なく遅れを取り戻して予定通り虎姫駅に帰着、無事解散となりました。

岩崎山登山口に集結の皆さん
姉川古戦場を望む展望所 決戦に臨む浅井、朝倉方武将に思いを馳せる
浅井長政陣跡で 軍議ならぬガイドの解説を聞いていただく

2月4日 JRハイキング スノーシュー体験シリーズ「冬の賤ヶ岳縦走で感動体験」

今年のスノーシュー体験シリーズ第一弾「冬の余呉湖一周」(1月20日)は積雪がなく、おまけに雨予報のため事前に中止を余儀なくされました。その後24日には大雪となり、今回の第二弾に大いに期待がふくらみました…。

快晴の冬晴れに恵まれ絶好の登山日和となったのですが、残念、大雪の後は好天続きで一面にあった雪はほとんど消えてしまい、所々に残雪の塊を残すのみ。それでも登山愛好家の27名の参加の皆さんは元気いっぱいに余呉駅を出発。先日の朝ドラで余呉湖がロケ地に使われたこともあり湖畔の冬景色を楽しみながら、いよいよ元国民宿舎跡地から登山開始。一部急坂を難なく登って賤ヶ岳山頂に到着。今日の景色がまた一段と素晴らしい。眼下の余呉湖の北方の山々は白く雪をかぶり、横山岳がよけいにどっしりと見える。南を見れば、湖面がきらめく琵琶湖を挟んで、左に伊吹山の雄姿、右に湖西の山並みの美しさ。この景色を持って帰ろうと皆さん盛んにスマホを向ける。山頂に残る残雪も雪にあまり縁のない方々にはこれも楽しみの一つのようだ。この間ガイドの賤ヶ岳合戦の話も挟んで昼食など1時間ほど山頂を楽しむ。午後は合戦の秀吉方砦跡の大岩山砦と岩崎山砦へと下山道を進み、予定より早く余呉駅に到着。スノーシューは体験できなかったものの、大いに満足して頂いた一日となりました。

余呉湖畔登山口から横山岳方面を見る
急坂の登山道も難なく行く
この景色が素晴らしい 湖畔から見た横山岳も遠望される
ガイドの合戦話にも熱が入るが…景色も楽しみたい
笑顔で記念撮影
担当ガイドの事前下見ではこのような積雪だったのですが

12月16日(土)JRハイキング びわ湖の女王「オオワシ」を見に行こう が盛況でした

毎年人気の「オオワシ観察」ハイキングです。冬型の天気予報を心配してか当日キャンセルもあって29名で河毛駅を出発。琵琶湖畔までの道中では、まずドイツの教会風の建物が目立つのがヤンマーディーゼル創業者の山岡孫吉翁出身地の東阿閉の集落。孫吉翁はディーゼルエンジンの小型化に成功されて農業の機械化と農村振興に努められたことや、更にその向うに見える山並みの古保利古墳群の話などを交えながら二番穂が色づく田園地帯の中を行き、道の駅「湖北水鳥ステーション」に到着。ここで昼食とお買い物を済ませて隣接の湖北野鳥センターへ。オオワシ観察室ではスタッフさんの説明を聞きながら双眼鏡でお目当てのオオワシを探す。すぐにねぐらの木に休む姿を確認して「見えた、見えた」の歓声。その後は迫力ある大型スクリーンで大空を舞うオオワシの姿や魚を捕えた様子などに大喜び。湖畔にやってくるコハクチョウや鴨などの水鳥の説明も。帰りは高月駅へ向かう。この道中には今年のプロ野球ソフトバンクホークスドラフト1位指名の大阪桐蔭高校の前田悠伍投手の母校古保利小学校と高月中学校があって、これも今回のハイキングの話題のひとつでした。なお今年は琵琶湖の水位の異常低下という思いがけない事態で湖畔の水鳥の楽園が一変してしまい、今後の動向が心配されます。

双眼鏡でオオワシを探す
一路琵琶湖畔を目指して
大型スクリーンでその雄姿に感動
この圧巻の躍動感
センターではいろんな野鳥の剥製を展示
今年は湖畔の野鳥の楽園に異変が!
圧巻はオオワシの剥製

12月8日(金)トピックス 今年もオオワシがやって来ました

湖北の冬の一番の人気者とも言える、「山本山のおばあちゃん」として有名なオオワシが今年も元気にやって来ました。毎年高齢を心配されながらも期待に応えるように、26年連続でやって来てくれたのです。実は26年とは確実に観測された年で、それ以前からも飛来していたとも言われます。その頃は複数で飛来していたものが次第に数が失われ、残ったのがこの一羽であるようです。連日、この姿を見ようというファンが訪れ、熱心な写真家には数々のその雄姿が捕えられています。私たち奥びわ湖観光ボランティアガイド協会でも12月16日にJRハイキング「びわ湖の女王オオワシを見に行こう」を実施します。毎年人気の企画ですのでご参加をお待ちしています。以下にJR北陸線河毛駅の展示をご紹介します。

オオワシの解説
駅スタッフさん作成のポスター
大空を舞う姿も
愛好家の捕えた見事な狩りの雄姿
駅スタッフさん作成の等身大の雄姿も展示されています