9月23日(火・祝)賤ヶ岳合戦の秀吉方最前線の砦跡を巡る           堂木山砦、神明山砦、茂山の攻防を偲ぶ

長かった猛暑日もようやく過ぎたかに感じる朝に、砦ファンの方々36名が余呉駅に集合。折しも来年の大河ドラマは秀長と秀吉が主人公の物語とあって、長浜市を上げて盛り上げの取り組みが始まったところです。賤ヶ岳合戦をテーマとする会場に、堂木山砦跡の整備、その近くの余呉はごろもホールにガイドステーションの設営が進行中とあって、このハイキングにも良いタイミングとなりました。堂木山砦跡へは林道が整備中ですが、許可を得てこの道を上ることができました。道中からは一部木々が取り払われて田上山砦と賤ヶ岳方面の見晴らしが確保され、合戦の全貌と砦間の攻防が一目瞭然で合戦のガイドにはもってこいです。広い砦跡には堀切や盛土の堤がよく残り隈なく散策できました。ここから神明山砦跡を目指して軍道を進むと、途中の送電塔下は木々が取り払われて柴田方の陣営がよく見渡せます。神明山砦跡も当時の造作をよく残し、ここで昼食と記念写真を済ませる。この両砦は秀吉方の最前線で、柴田方の調略で山路正邦が離反し、その情報で戦局が大きく動いた所です。次の茂山には前田利家親子が布陣した所で、ここもまた次の戦局に大きな影響を及ぼすことになります。佐久間盛政の賤ヶ岳方面への侵攻作戦で、ここで秀吉方の抑えとして布陣するも、盛政隊の苦戦を見るやここから撤退したため、柴田方陣営が総崩れとなる一因になりました。ここでは離反の事情や撤退作戦が困難を極めたこと、その後の秀吉方への加担など、また大河ドラマへの期待にも話が盛り上がりました。その後は権現峠道を下山し、予定より早く余呉駅に帰着、解散となりました。

刈取りの終わった水田地帯から堂木山砦を目指す
整備中の林道を行く 歩きやすい道になります
余呉湖、賤ヶ岳方面が一望できるようになりました!
合戦の全貌について話も盛り上がります
砦跡や林間は明るく歩きやすく安心です
鉄塔下から柴田方陣営を望む 堂木山砦跡からも眺望が整備される予定です
神明山砦跡で記念写真 「一足す一は?」の掛け声でニコッ