若葉の芽吹く前のこの時期は小谷城の構えを体感するのに持って来いの季節です。ここに城マニア11名の参加で、小谷城攻防戦で羽柴秀吉の軍勢がよじ登ったと言う「からめて道」を追体験する企画です。まず当時の城下町で江戸時代の郡上宿を通る際には、民家の庭先に咲いた紅梅などを見学させていただきました。午前中は通常の小谷城跡の見学で、番所から本丸、京極丸を経て山王丸まで登る。京極丸では秀吉軍が攻め上がってきた虎口をしっかり確認し、午後は六坊から土佐屋敷(現在大野木屋敷)へ下り、石垣の構えを見学しました。ここからからめ手道を京極丸下の曲輪まで登ります。この曲輪は、絵図では「大野木」と描かれています。秀吉軍はここから京極丸虎口へよじ登ったと考えられます。この大野木曲輪では落城時の様子を伝える資料を手に、城内の歴史を知り尽くしたガイドが解説しました。その後、本丸下を通る横掛けの道から虎御前山展望所に出、ここで記念写真。ここまでの道のりは、急斜面の細い道を通るなど山城の雰囲気を体感し、斜面の途中に現れる多くの竪堀も木々の生い茂る前にはしっかりと確認できました。城マニアの皆さんは戦国時代にタイムスリップしたかのように満足感一杯に無事下山、解散となりました。




