連日好天続きの中、元気なシニアグループを2か所の山城址にご案内しました。賤ケ岳合戦の秀吉方最前線基地の堂木山砦と柴田方の最初の本陣玄蕃尾城です。砦好きの皆さんはよく残る遺構に感心され、特に玄蕃尾城では深い空堀に入って「まるで迷路のよう」と感動しきり。付近の山は紅葉が始まり、明るい日差しに色も鮮やかでした。前日は観音寺城と安土城を踏破され、翌日は丸岡城と一乗谷の予定とかで楽しい歴史旅になりそうですね。


木之本・高月・余呉・西浅井の地域の旅をご案内する奥びわ湖ボランティアガイド協会のホームページです!
連日好天続きの中、元気なシニアグループを2か所の山城址にご案内しました。賤ケ岳合戦の秀吉方最前線基地の堂木山砦と柴田方の最初の本陣玄蕃尾城です。砦好きの皆さんはよく残る遺構に感心され、特に玄蕃尾城では深い空堀に入って「まるで迷路のよう」と感動しきり。付近の山は紅葉が始まり、明るい日差しに色も鮮やかでした。前日は観音寺城と安土城を踏破され、翌日は丸岡城と一乗谷の予定とかで楽しい歴史旅になりそうですね。
JR西日本管内のハイキング「地元ガイドとまち歩き」をご紹介します。当ガイド協会では、①「小谷城下の郡上~伊部をぶらり」と②「余呉湖の自然と歴史を満喫」の二つのコースをご用意しています。①は北陸本線河毛駅午前10時30分出発、②は余呉駅10時40分出発です。11月はどちらも毎週土曜日と日曜日にガイドがお待ちしています。事前予約不要ですので、ぶらりとお立ち寄りください。
①「小谷城下の郡上~伊部をぶらり」
戦国大名の浅井家三代の居城小谷城下にはかつては盛大な城下町が形成されていました。今では一帯が水田下に埋もれていますが、そこかしこに残る遺構をご案内します。江戸時代の宿場町の雰囲気がよく残る伊部本陣跡も見どころです。
②「余呉湖の自然と歴史を満喫」
余呉湖は三方を山に囲まれた静かな湖で、鏡湖の異名があります。一周約7キロメートルの平坦路のハイキングコースです。少しづつ木々も色づき、水鳥の数も増えてきました。冬を迎える前の静かなひと時を体感してください。
長浜市高月町と周辺の湖北地域には観音様が数多く祀られています。その多くは普段は無住のお堂に祀られ、世話方により護持されていますのでいつでも拝観できるとは限りません。しかしこのふるさとまつりに合わせ各所で一斉にご開帳されというまたとない機会になりました。当ガイド協会でも各所の観音様を巡る周遊バスツァーにベテランガイドが添乗してご案内したほか、JRハイキングとして拝観ツアーを設定しました。当日は汗ばむほどの陽気でしたが好天に恵まれ、参加者の皆さんには魅力ある仏様との出会いの一日になりました。
高月駅前での受付 周遊バスツァーはAからDの四つのコースが準備され、どのコースも事前予約で満席になる盛況でした。
拝観の様子
JRハイキング 観音霊場を訪ねるテクテク旅 こちらは木之本駅から出発して高月駅まで、途中四か寺を巡る約10キロの巡礼旅でした
10月9日 急に秋めいたここ数日、栗狩りで秋本番を体感するハイキングでした。雨予報が出ている中、JR田村駅から出発、北陸道神田PAで昼食の後、隣接する神田溜(豊島池)で先人たちの苦労を偲び、神田まちづくりセンター(旧神田尋常小学校講堂)で昭和初期のレトロな建物を見学しました。そこからいよいよ栗畑に到着、ここでパラパラと小雨が混じる中、わいわいがやがやと栗拾いに夢中で袋一杯になったところで雨が強まりましたが、でもそこは天気予報で雨対策はバッチリの皆さんは満足一杯で田村駅への帰路につかれました。
神田溜(豊島池)この池は江戸時代の初め、干ばつに苦しむ地域を救うため幕府代官豊島作右衛門の指導の下に作られた農業用溜池です。池の畔には豊嶋神社も祀られ、オニバスの群生でも知られています。
神田まちづくりセンター 昭和10年築の旧神田尋常小学校講堂です。残念ながら耐震問題で来年には解体されるとか。
滋賀県には淡海観光ボランティアガイド連絡協議会があり、定例の交流研修会はコロナ禍で中止になっていましたが、この度ブロック研修会として3年振りの開催となりました。今回は当奥びわ湖観光ボランティアガイド協会の当番により、高月まちづくりセンターで「小谷城とその支城」と題した淡海歴史文化研究所所長太田浩司氏の講演会の後、現地研修として小谷城下に移動して「山城コース」と「城下町コース」の二手に分かれて周辺の歴史を学びました。参加者は湖東、米原、長浜、奥びわの各ボランティアガイド協会員約80名、両コースのご案内役は当ガイド協会のベテランガイドが担当しました。
太田所長の講演概要 小谷城に関係する支城の役割とその武将達の動向について解説され、強い城とは城の構造の良し悪しより武将の戦う姿勢による、即ち「人は石垣、人は城」であったと話されたのが印象的でした。
山城コース 2班に分かれて、中島城、丁野(ようの)山城、谷田神社(旧弥勒寺)を巡りました。中島城は浅井家臣が、丁野山城は朝倉家臣団が守備したと伝わり、小谷城につながる浅井朝倉軍の防御ラインでした。旧弥勒寺は浅井亮政ゆかりの仏像が伝わりますが、後の豊臣家にも庇護されました。
城下町コース こちらも2班に分かれて、小谷城隆盛時代の城下町跡と街道筋の宿場、小谷寺を巡りました。現在一面の水田の下には城下町の様々な遺構が埋もれているとの説明や琵琶湖水運につながる船着き場があったことには驚きです。江戸時代の宿場町伊部では普段は公開されない本陣屋敷を見学でき、現ご当主のご説明と更に料理研究家の奥様お手間入りの小谷寺ゆかりの甘酒までごちそうになりました。この屋敷の維持管理が大変だそうで、小谷寺も古刹ではありますが老朽化が激しく、本堂再建を目指して協賛金の協力を仰ぐ奉賛会を立ち上げられました。どちらも応援したいものです。
前日までの残暑が一服して薄曇りの涼しい風の吹く中、心地よいハイキングとなりました。奥琵琶湖の最北端、長浜市西浅井町黒山の摩崖仏、石仏群から隣町の大浦の腹帯観音と琵琶湖船運の歴史を伝える丸子舟の館を訪ねました。摩崖仏は鎌倉時代後期の作と伝わり、街道筋の厚い信仰が偲ばれます。一方、石仏群は賤ヶ岳合戦の柴田方の武将達は初めから敗戦を予感して密かに家族をここに住まわせ、その武将達の墓地とされるもの悲しい言い伝えがあります。十一面腹帯観音様は数奇な運命を辿られ、戦国時代の戦禍を避けるため村人達は池に仏様を沈めてお守りしたのですが、忘れられたまま100年近くたってから引き揚げられました。近年にはお堂から窃盗団により盗難にあったのですが、数年後に奇跡的に無傷で戻られ、今は地元の世話方により大切にお祀りされています。
道端に佇まれる摩崖仏 道行く人々は安全を祈ったのでしょうか
石仏群と由来書き ご案内するのはベテランガイドです
十一面腹帯観音様 安産の祈願に腹帯を奉納して祈祷を受けます。美智子上皇后が今上天皇陛下をご懐妊の時には腹帯を祈祷して献上されました。そんなことで、「西浅井・にしあざい」に「ん」の字を入れると「妊娠安産」の町となります!!
玄蕃尾城は賤ヶ岳合戦に際し柴田勝家が本陣としたのですが、戦場が余呉湖畔に移り、勝家は敗戦により福井北ノ庄城へ撤退したためこの城はほぼ手つかずで残りました。そのため織豊時代の山城の遺構がよく残り、「続日本100名城」にも指定されています。今回のハイキングは滋賀県側の登山道から登りました。人気のあるコースで参加者34名は時おり吹く涼しい風を楽しみながら城跡に到着。土塁、虎口、馬出郭などの遺構を確かめ、戦国時代に思いを巡らしました。城跡はきれいに整備され、昼食を済ませて敦賀市側登山道で100名城スタンプをもらい下山しました。
登山道もよく整備されています
土塁を歩きます
虎口を示す標識
本丸跡、昼食を済ませたあと100名城スタンプをゲットして下山、お疲れ様でした。
絶滅が心配されるコウノトリですが、最近各地で自然繁殖しているようで、伊吹山の近辺でも営巣しているそうです。その家族と思われるグループがあちこちに餌を求めて飛来してきます。高時川と余呉湖近辺にやって来た様子です。
高時川は先月の大雨で一部氾濫したのですが、一転、雨が少なくなると「瀬切れ」を起こして水がなくなります。その浅瀬で魚を狙っています。
今年7月には余呉湖周辺の水田にもやってきました。その大きさにシラサギもびっくりして逃げ出します。
収穫間近の田んぼに浮かび上がる「角大師」と「虎胸キュン太」のアートに参加者からスゴーイの歓声が上がりました。角(つの)大師とは比叡山延暦寺の高僧元三(がんざん)大師の異名で、自ら角のある姿になって疫病から人々を救おうとされた姿とされ、厄除けお札の元祖ともされています。そこに可愛い虎キャラクターがお供している図です。このアートが一望できる虎御前山は古墳群もあり、戦国時代には織田信長方の砦が築かれた山で、小谷城攻防戦の最前線でもありました。残暑とはいえ、爽やかな風が吹き抜ける縦走ハイキングでした。
まずはそのアートです。奥は伊吹山。
その前に角大師ご生誕の玉泉寺に参拝
大師の母の墓にも参拝
いとまごい橋 大師が比叡山に戻るため村人と別れた橋 この下にワラジ跡があるとか?!
虎御前山に登ります
山中は織田信長方の武将たちの砦跡が残っています
奥びわ湖観光ボランティアガイド協会では会員の見識向上のため、全体研修や専門部会を設けて研修を行っています。コロナ禍で最近は開催が難しい状況ですが、久しぶりに観音部会が研修を行いました。木之本町黒田の安念寺は通称「いも観音」と言われる朽ちた仏像が祀られている無住のお堂ですが、観音霊場として村人により大切に継承されています。昨年はこのお堂の改修資金をクラウドファンディングにより調達され話題になりました。そこで観音部会が研修として拝観させていただきました。
お堂内部の仏像です
地元の世話方のお話を伺いました
改修されたお堂の外観です