4月3日(月) ある巡礼

好天の一日、賤ケ岳山頂の桜も満開、麓の余呉湖や余呉川では菜の花と桜の共演の真っ盛り。この賤ケ岳山頂までの登山を一人の80代男性の依頼によりガイドを引き受けました。リフトの運行はまだ先のため、徒歩での登山です。ご高齢の身を案じたのですが、その健脚ぶりに一安心、難なく山頂に到着。関東地方にお住いのこの男性は、38年前に小学生の息子さん達とここを訪れましたが、その息子さんが数年前に先立たれたため、もう一度この思い出の地を訪ねられたのです。持参された当時の写真と見比べながら、その場所で遺影に語り掛けられる姿には感傷的にならざるを得ませんでしたが、変わらない景色や桜の花などに大変喜んでいただくことができました。下山後は何とレンタサイクルで長浜まで行き、次の日は竹生島、海津大崎クルーズなど思い出の地への巡礼を続けられるとか。このような旅のお手伝いをさせていただいた春の一日でした。

桜と余呉湖の景観にしばし心も安らぎ…
合戦戦跡碑 思い出の場所を写真に