トピックス 9月22日観光ボランティアガイド協会の合同研修会が実施されました 

滋賀県には淡海観光ボランティアガイド連絡協議会があり、定例の交流研修会はコロナ禍で中止になっていましたが、この度ブロック研修会として3年振りの開催となりました。今回は当奥びわ湖観光ボランティアガイド協会の当番により、高月まちづくりセンターで「小谷城とその支城」と題した淡海歴史文化研究所所長太田浩司氏の講演会の後、現地研修として小谷城下に移動して「山城コース」と「城下町コース」の二手に分かれて周辺の歴史を学びました。参加者は湖東、米原、長浜、奥びわの各ボランティアガイド協会員約80名、両コースのご案内役は当ガイド協会のベテランガイドが担当しました。

太田所長の講演概要  小谷城に関係する支城の役割とその武将達の動向について解説され、強い城とは城の構造の良し悪しより武将の戦う姿勢による、即ち「人は石垣、人は城」であったと話されたのが印象的でした。

山城コース  2班に分かれて、中島城、丁野(ようの)山城、谷田神社(旧弥勒寺)を巡りました。中島城は浅井家臣が、丁野山城は朝倉家臣団が守備したと伝わり、小谷城につながる浅井朝倉軍の防御ラインでした。旧弥勒寺は浅井亮政ゆかりの仏像が伝わりますが、後の豊臣家にも庇護されました。

中島城址にて
丁野山城址にて
谷田神社(旧弥勒寺)

城下町コース  こちらも2班に分かれて、小谷城隆盛時代の城下町跡と街道筋の宿場、小谷寺を巡りました。現在一面の水田の下には城下町の様々な遺構が埋もれているとの説明や琵琶湖水運につながる船着き場があったことには驚きです。江戸時代の宿場町伊部では普段は公開されない本陣屋敷を見学でき、現ご当主のご説明と更に料理研究家の奥様お手間入りの小谷寺ゆかりの甘酒までごちそうになりました。この屋敷の維持管理が大変だそうで、小谷寺も古刹ではありますが老朽化が激しく、本堂再建を目指して協賛金の協力を仰ぐ奉賛会を立ち上げられました。どちらも応援したいものです。 

小谷寺
伊部本陣前にて 現ご当主様と