木々も芽吹き始めて山々は新緑の季節を迎えいよいよ本格的な登山、ハイキングの季節になりました。当ガイド協会では安全な登山のために事前のコース下見を行っています。今回は「オトチ」と呼ばれる石田三成公ゆかりの岩窟への登山コースです。関ヶ原合戦で敗れた三成公は再起を期するためこの岩窟に潜んでいましたが、遂に徳川方の追っ手に捕らえられたという伝説の地です。途中、倒木を取り除き、道しるべの確認などを行いました。このハイキングは4月23日(日)JRハイキングとして現在募集中ですので、ホームページで確認してお申し込みください。5月13日(土)にはこの近くの己高山頂上へのコースも設定しています。
4月3日(月) ある巡礼
好天の一日、賤ケ岳山頂の桜も満開、麓の余呉湖や余呉川では菜の花と桜の共演の真っ盛り。この賤ケ岳山頂までの登山を一人の80代男性の依頼によりガイドを引き受けました。リフトの運行はまだ先のため、徒歩での登山です。ご高齢の身を案じたのですが、その健脚ぶりに一安心、難なく山頂に到着。関東地方にお住いのこの男性は、38年前に小学生の息子さん達とここを訪れましたが、その息子さんが数年前に先立たれたため、もう一度この思い出の地を訪ねられたのです。持参された当時の写真と見比べながら、その場所で遺影に語り掛けられる姿には感傷的にならざるを得ませんでしたが、変わらない景色や桜の花などに大変喜んでいただくことができました。下山後は何とレンタサイクルで長浜まで行き、次の日は竹生島、海津大崎クルーズなど思い出の地への巡礼を続けられるとか。このような旅のお手伝いをさせていただいた春の一日でした。
3月26日(日)湖北観音シリーズ第19弾 「観音霊場を訪ねるテクテク旅」を実施
あいにく冷たい雨となって参加者は5名に激減してしまいましたが、3ヶ所の観音様札所では地元世話役の方々に温かく迎えていただきゆっくりと拝観できました。今回はあらかじめ「高月観音の里歴史民俗資料館」に立ち寄り事前学習をしましたので、湖北の観音様の理解がより深まった巡礼ハイキングとなりました。コースは高月駅から木之本駅まで約12キロの道のり、お疲れ様でした。好評のこの観音様巡礼シリーズは今後も続けて行きたいと思います。
3月25日(土)奥びわ湖ハイキング 小谷城落城に迫る 秀吉の攻略ルート「水の手谷」を登る
小谷城も桜が咲き始めましたが、この日は朝から雨。しかし出発直前には雨も上がり、ガイドも含め21名が小谷城攻防戦の秀吉軍の攻略ルートに挑みました。秀吉軍は夜中に京極丸へ二つのルートで迫ったと言われ、これを午前と午後に踏破するという、砦マニアにはたまらない戦国の追体験です。「砦攻略」後は本丸、大広間を下山し、戦国歴史資料館で記念撮影。戦国将兵達にも負けない健脚ぞろいの面々、お疲れさまでした。
3月27日 今日の余呉湖
余呉湖周辺の木々や草花がにぎやかになってきました。新芽が芽吹き、桜もチラホラと咲き始めました。4月1日から余呉湖観光館をメインに余呉湖桜祭りが始まります。観光館前の菜の花は桜との共演を待ちきれず、もう満開で準備万端。気の早いサワオグルマ草の一部も咲き始めています。4月から土日にディスカバーウェスト余呉湖一周ウォーキングも始まります。ホームページの開催予定表をご覧ください。お待ちしています。
3月21日(祝)JRハイキング「古代に夢を追い お昼は近江牛の牛丼」を実施
春分の日、曇り空も午後から小雨となりましたが、約11キロのコースを25名の参加者全員が完歩。今回は「近江牛」のネームバリューもあってか京阪神、奈良方面に加え地元の参加者もチラホラ。評判の「木之本塾」の牛丼を北布施公民館でいただきました。いずれも担当ガイド夫妻のお世話でした。行程はまず伊香具神社で羽衣伝説や特異な形の鳥居の解説などを聞き、北布施では集落の二つの神社の由来や猿とカニの臼池伝説、野菜を分け合う暮らし振りなど地元ならではの話を聞き、午後は唐川の「ころり観音」、千田の石作・玉作神社を巡って、最終木之本宿を散策して木之本地蔵で解散となりました。なお、昼食の時、WBC準決勝サヨナラ勝ちのニュースが入って一斉に拍手が起きたのも良い思い出となりました。
3月19日(日)JRハイキング「北国街道江戸旅体験」を実施しました
快晴に恵まれて京阪神方面からの16名の方々をお迎えして、余呉駅から木之本駅まで式内社4社を巡り、江戸時代の雰囲気の残る北国街道を歩きました。中でも江戸時代の雰囲気がよく残る坂口の菅山寺登山口と菊水飴本舗、黒田の黒田家御廟所に立ち寄り、最後に木之本宿を巡り予定通り木之本駅に到着しました。このコースには徳川家康が関係した2つの事業があります。関ヶ原合戦に勝利した家康はもはや「どうする家康」の迷いはありません。その4年後、余呉湖の水位を下げて水田(天領)を増やした土木事業と、菅山寺の寺宝の大量の経典を取り上げて芝の増上寺に持ってこさせたこと、これらを実行したのが大津代官彦坂九兵衛でした。この菅山寺の登山口にあるのが菊水飴本舗です。北国街道を往来した旅人はこぞってこの飴を土産に買い求めたという老舗です。今回参加の旅人の皆さんもこぞって飴を買い求めておられました。
3月12日(日)奥びわ湖ハイキング 姉川の合戦直前の陣地を巡る を楽しんで頂きました
京阪神方面からの戦国ファン22名の参加があり、戦国時代にタイムスリップした一日を楽しんで頂きました。元亀元年(1570)6月の姉川の合戦の直前、小谷城に迫る織田、徳川連合軍に対峙した浅井、朝倉連合軍の陣所である大依(おおより)山の砦群を巡りました。浅井文化スポーツ公園の東に連なる山を岩崎山、大依山といい、古代には古墳群が築かれた山でもあり、かつて信長は越前朝倉氏攻めの際、浅井長政の離反で危機に陥りましたが、再び満を持して小谷城攻めに臨みました。これに対し、一旦岩崎山、大依山に陣取った浅井方も数日後には山から下りて姉川の決戦場所へと進軍したこのコースを辿るハイキングはあまり実施していないこともあり皆さん大変喜んで虎姫駅への帰路につかれました。
3月17日(金)「どうする家康」展へ行って来ました
当ガイド協会もコロナ禍でしばらく集合研修などが出来ませんでしたが、昨今の世相を鑑みて久しぶりに現地研修を実施しました。大河ドラマゆかりの岡崎市を訪れ、人気の舞台での歴史研修です。戦国時代と言えば湖北長浜も数々の舞台にもなったのですが、やはり戦国の勝者で徳川260年の太平の世を築いた家康は別格です。大樹寺、伊賀神社から岡崎城へ回り、大河ドラマ館ではますますドラマの展開に期待が膨らみました。各会場では現地の観光ガイドさんに案内していただき、適切なガイドと時たま織り交じるユーモアに、研修参加の面々も感心しきりでした。私たちの今後の活動にも生かしていきたいと思いました。
2月5日 JRハイキング スノーシュー体験第2弾
人気のスノーシュー体験ウォーキング第2弾が大盛況でした。第一弾の後、1月末に適量の積雪があり、スノーシューレンタル数25台の制限があったものの、持参者も含め38名の参加となりました。余呉湖湖周道路は除雪が行き届き、通称切通しの登山口でスノーシューを装着して賤ケ岳山頂を目指しました。青空の広がる天候にも恵まれ、山頂では眼下の琵琶湖、余呉湖の雪景色の眺望と雪上ウォーキングを楽しみ、皆さん感嘆しきりでした。昼食後は余呉湖観光館への下り道を無事下山しました。なお、雪道や山道の安全なガイドには事前の下見が欠かせません。今回も担当ガイドで降雪直後に賤ケ岳山頂への下見を行いました。今後も安心して登山やウォーキングに参加していただけるよう取組んでいきたいと思います。