7月23日(日)JRハイキング  賤ケ岳合戦における秀吉側の最前線 堂木山砦・神明山砦を巡る

猛暑の予報とは言え、京阪神方面からほぼ予定の33名の参加があり、余呉駅からまず堂木山砦を目指し緑の水田地帯を歩く。そこからやや緩やかな登山道を行くが、さすがにここで小休止。砦に着くと良く残る郭や土塁跡を熱心に探検。この砦は主戦場にはならなかったものの山路正邦の離反とその情報により膠着した戦局が大きく動いたことを解説。そこから尾根道を神明山砦へ歩を進める。この尾根道が意外にも木陰とそよ吹く風により快適で、「この涼しい風を持って帰りたい」との声も。この砦の主郭跡や堀切も深く保存状態は良好。ここで昼食とし、ここには黒田勘兵衛も布陣したことを示す秀吉の書状や黒田家発祥の歴史についても解説。ここから次に辿る前田利家布陣の茂山との関係では、当初進駐してきた前田隊に山路正邦は攻撃を仕掛けず、秀吉方から疑いをかけられたこと、更に余呉湖畔の激戦の最中、前田隊は戦線離脱を図るも秀吉方から激しい攻撃を受け苦戦、ここを殿(しんがり)として主君の退却を助けた横山喜隆の奮戦と戦死を偲んでいただく。峠道に至り小休止と記念撮影の後、川並集落へ続く山道を下山するがここはれっきとした県道であることにビックリされていた。下山後の余呉駅までの平坦な道のりが今度は酷暑そのもので、山道よりきつかったもののビジターセンターで冷たいものなどを補給して無事全員余呉駅に帰着しました。

堂木山砦跡を散策 しっかり残る土塁に感動
水田地帯を行く 後方が神明山砦
神明山砦跡で秀吉書状などを解説
茂山の戦陣跡 ここからの前田利家隊の退却は容易ではありませんでした
峠道にたどり着き記念撮影

追録 登山道の内、送電塔下は草が繁茂して通行が困難のため事前に草刈りをしました

ガイドの有志で草刈りを行い道を確保
身の丈も隠れるほどの草で登山道も見えません