お彼岸を迎え連日の猛暑も一服して涼風の吹く絶好のハイキング日和となり、参加者15名で河毛駅をスタート。今回は小谷城攻防戦の前哨戦の陣地巡りで、まずは虎御前山へ。ここは織田信長が小谷城を攻めるために築いた砦で、信長、秀吉や堀秀政などの陣跡が残り、堀切、竪堀、土塁、切り岸、帯郭、犬走り、かざし堀、くい違い虎口などを確認。その後、虎御前山を下りて小谷城戦国歴史資料館で昼食。午後は小谷城下の郡上宿を通り抜け丁野(ようの)山へ。ここには浅井方の中島直親が守備した中島城跡があり、主郭が周囲を高い土塁で囲まれた様子がよく残ります。その後、尾根道を伝い丁野山城跡へ。ここは朝倉方の越前玉泉坊が守備した所。西側は高時川に守られ、周囲を横堀りと犬走りを配しており堅固な城であったことが窺えます。主郭は土塁を使用しない特異な形状を保ち、北国街道と北国脇往還をにらみ、山本山城~丁野山城~小谷城の防御ラインの要であったことが見て取れ、朝倉方の巧みな築城技術が活かされていると言われます。この行程は攻める側(信長)と守る側(浅井・朝倉)の両方の陣跡を踏破したハイキングとなり、皆さん満足された一日となりました。