文化の日は晴れの特異日とあって今年も好天を期待したものの、あいにく今年初めての強い冬型天気となって、夜から朝にかけてかなり雨が降り、受付時も止む気配がなく参加者のキャンセルが相次ぎました。そこで安全第一に急坂のある権現坂登山コースを避けて余呉湖畔の道から賤ヶ岳を目指すことにしました。ところが出発してしばらくすると、雨雲が薄れ次第に晴れ間がのぞくようになり、足取りも軽くなってきました。湖畔道に変更したことで、天女伝説や菊石姫伝説などの歴史に触れていただくことができ、旧国民宿舎跡から登山道に入ると一転して汗ばむ中を切通し峠に至る。この右側が急斜面で滑落を心配してルートを変更した要因でした。左は階段道のため安心して上れ、賤ヶ岳山頂は風が強いものの、晴れ渡り澄み切った360度パノラマに歓声が上がる。昼食後はガイドメンバーの待ち受けガイドで景色や賤ヶ岳合戦の様子を偲んでいただく。折しも来年の大河ドラマは秀吉と弟の秀長が主人公とあってガイドの解説にも熱が入る。下山道はまさにこの合戦の舞台が続き、秀吉反撃の地、猿ヶ馬場に続いて首洗いの池という何とも不気味な地を通ると、最初の激戦地の大岩山砦に至る。佐久間盛政の急襲に全滅した所ではありましたが、江戸時代になると守備隊を弔う墓地公園として整備されたことなども伝える。次の岩崎山砦を通過すると家々の屋根も垣間見えて自然と急ぎ足となって下山。その結果予定より早く上り新快速電車に間に合うことができました。雨のため参加者は23名と半減したのですが、思いがけない天気の回復もあって参加の皆さんには大変喜んでいただいたハイキングとなりました。













