いよいよ本格的な冬の到来を告げる天気予報でしたが、河毛駅には26名の戦国ファンが集合されました。予報に反し(!)出発のタイミングでは晴れ間が覗き道中の期待が膨らむ。まず、小谷戦国歴史資料館から追手道を登り一旦林道へ。間もなく「ワァ!」という歓声とカメラを構える見事な紅葉のトンネルに出る。ここからまた急な追手道に戻りたどり着いたのが望笙(しょう)峠。琵琶湖に浮かぶ竹生島を望む絶景の撮影スポットだ。一休みして小谷城の入り口である番所跡に到着。ここからが小谷城ドラマが展開するメインストリートとあってガイドの説明にも自然と熱が入る。今回のコースは頂上の大嶽(おおづく)を挟んで一周するため、足早に通過する箇所もあって、まず本丸跡までの見どころを概説して出発。虎御前山展望所からの見事な眺望、南には姉川古戦場を望み桜馬場の美しい紅葉を見て、本丸では長政公自刃の場面を偲んでいただく。気を取り直して中の丸、京極丸、小丸、そして詰城の山王丸へと急ぎ、ここで昼食。午後は六坊への岩場もある所を一気に急降下、分岐を大嶽に向けて急な階段道を登る。眼下の眺望が素晴らしい岩尾で一息入れて山頂の大嶽城跡に到着。登り切った達成感か皆さんの笑顔が美しい。ここからは西尾根を下山。雨で濡れた落ち葉はよく滑る。一歩一歩確かめながら長い下り坂を降りて行くと織田信長侵攻に備えて朝倉氏が準備した福寿丸、山崎丸に至る。浅井氏の小谷城には余り見られない土塁で構成された曲輪は見応えがある。そして何より下山途中の随所に美しい紅葉を目にして道中の疲れも癒され、元気に予定どおり河毛駅に到着。素晴らしい天気のもと紅葉を満喫したハイキングとなりました。