本年度の湖北ブロック交流研修会が米原観光ボランティアガイド協会の主催により行われました。長浜市と米原市の3つのガイド協会員74名が山東学びあいステーションをメイン会場に旧山東町内の史蹟を巡る研修に参加しました。開会に先立つアトラクションとして詩吟朗詠錦城会の皆さんによる「郷土の英傑 石田三成」と題して、三成公の生涯と西郷隆盛による賛辞の詩が朗々と詠じられ会場を魅了しました。続いて開会に移り、米原市と長浜市のご来賓の祝辞、会長挨拶、活動報告の後は記念講演会として伊吹山文化資料館の高橋順之学芸員による「上平寺城と伊吹山」と題した、本日の研修コースにピッタリの内容で事前勉強することができました。昼食の後は2台のバスに分乗して現地研修です。いずれも近江ゆかりの武将、京極氏にまつわる史跡である上平寺城跡と清瀧寺徳源院です。京極氏はこの城を拠点に一時湖北の雄として君臨しましたが、その後の戦乱によりその地位を失ったものの、家系は各地に脈々と続き、特に関ヶ原合戦で徳川家康の信任を得たことで江戸時代には大名として存続し明治に至りました。その家系は宇多天皇を始祖とする千年に及ぶ系譜を誇ります。この京極家の菩提寺が徳源院です。境内には歴代当主の墓標の他に、バサラ大名として知られる京極道誉手植えと伝わる桜の古木や三重の塔、「幽霊の掛け軸」もあって見どころは一杯。大名気分で座敷からきれいに手入れされた池泉回遊式庭園を眺めて、ご住職による京極家物語に耳を傾けて研修を終わりました。