今朝のテレビは強風、雷、吹雪の最悪の予報を伝える。そんな中にも16名の参加をいただき、木ノ本駅からまず賤ヶ岳の麓、大音の伊香具神社まで歩く。大鳥居の参道を経て特異な形の社前の鳥居から参拝。この集落にあるのが伊香具小学校。琵琶湖側の山梨子の集落からこの学校への昔の通学路が山越えの難路で、これを体験するのが本日のメインであったのですが、雨予報のため旧国道のトンネル越えに変更し、山梨子へ到着。ここまでは予報に反し小雨程度の天気で無難に経過。さて昼食は、民家を改装した素敵な宿泊施設のご主人のご厚意により、琵琶湖を眺めながら牛丼に舌鼓を打つ。この沖合が紫式部が越前へ赴く舟路と、その先の塩津深坂峠越えとあって、ちょうど大河ドラマの展開に合わせた話題も織り交ぜ、湖岸から有漏神社鳥居を遠望して帰路へ。ここからが予報通りの悪天候になり、横殴りのみぞれ混じりの雨の中をひたすら駅へ。足元がすっかり濡れて全く申し訳ない気持ちでご挨拶してのお別れとなりました。
3月17日(日)JRハイキング (余呉から木之本へ 北国街道江戸旅体験) 伝説の式内社と北国街道・木之本宿を巡る
朝から時おり小雨が降り、天気予報も午後からの雨を予報。ところがガイドの心配も杞憂に終わりラッキーな一日となった。雨具も準備の京阪神方面をはじめとした18名のファンが余呉駅に降り立ち、江戸旅体験のハイキングへ。まず江戸時代初頭に余呉湖から流出する川の掘り下げ工事が行われたのが下余呉の枝郷の江土(江戸)の集落。ここの神社が天女伝説ゆかりの式内社乎彌神社。ここから旧北陸本線跡の国道で鉄道の新旧歴史を解説。おりしも前日には北陸新幹線延伸で北陸本線は米原から敦賀までの極短距離線になったところ。坂口の集落に至り、菅山寺、近江天満宮の大鳥居へ。この登山口脇にあるのが江戸時代から続く菊水飴本舗。大名や旅人たちがこぞって買い求めたという銘菓を参加者の皆さんもしっかりお土産にして、意波閉神社で昼食。賤ケ岳サービスエリアに隣接するためここで現代のお土産も手に、黒田神社、黒田家御廟所へ。この頃雨はないとの確信で木之本宿へ向かい、一里塚跡、山内一豊ゆかりの牛馬市跡、酒屋、木之本地蔵院、旧本陣宿など宿場町をゆっくりと巡ることが出来て解散となった。
3月16日(土)JRハイキング(山歩きの好シーズン)小谷城跡を探訪―石垣めぐり
好天に恵まれ、京阪神に加え静岡からの参加者もあって、総勢50名の山城ファンが河毛駅に集合。大勢の方に有意義な体験をしていただくために2組に分かれ、資料館―番所―本丸―京極丸―山王丸―六坊―大野木屋敷―御屋敷のコースを巡りました。担当ガイドは小谷城に精通したベテランガイドで、昨年の小谷城築城500年記念講座「はじまりは小谷城」での知識も加わり、参加者の皆さんも熱心に聞いていただきました。テーマは石垣、「小谷城は石垣の城」を陣所の各所で実感していただき予定通り無事下山できました。
3月10日(日)JRハイキング 決戦姉川直前、決断の地 浅井・朝倉軍と信長・家康軍の布陣地へ
いよいよハイキングシーズン到来、ではありますが、前夜までの思いがけない遅い雪で山々は雪化粧。朝には寒い北風の日和ながらまずまずの天候に恵まれ京阪神、静岡、和歌山などからの戦国ファン31名が虎姫駅に集結。田園地帯を歩いて道の駅「浅井三姉妹の郷」で小休止後、岩崎山登山口から浅井・朝倉方の布陣地を目指す。姉川の合戦場を見下ろす展望所では当時に思いを馳せられ、決戦に臨む軍議があったとされる陣跡から標高360メートルの大依山山頂へ。ここで数センチの積雪があり、雪のない地からの参加者は大喜びで、思わぬプレゼントに悪路を心配したガイドとしては一安心。朝の電車到着が30分遅れたのですが、ここから健脚ぶりを発揮され、難なく遅れを取り戻して予定通り虎姫駅に帰着、無事解散となりました。
2月4日 JRハイキング スノーシュー体験シリーズ「冬の賤ヶ岳縦走で感動体験」
今年のスノーシュー体験シリーズ第一弾「冬の余呉湖一周」(1月20日)は積雪がなく、おまけに雨予報のため事前に中止を余儀なくされました。その後24日には大雪となり、今回の第二弾に大いに期待がふくらみました…。
快晴の冬晴れに恵まれ絶好の登山日和となったのですが、残念、大雪の後は好天続きで一面にあった雪はほとんど消えてしまい、所々に残雪の塊を残すのみ。それでも登山愛好家の27名の参加の皆さんは元気いっぱいに余呉駅を出発。先日の朝ドラで余呉湖がロケ地に使われたこともあり湖畔の冬景色を楽しみながら、いよいよ元国民宿舎跡地から登山開始。一部急坂を難なく登って賤ヶ岳山頂に到着。今日の景色がまた一段と素晴らしい。眼下の余呉湖の北方の山々は白く雪をかぶり、横山岳がよけいにどっしりと見える。南を見れば、湖面がきらめく琵琶湖を挟んで、左に伊吹山の雄姿、右に湖西の山並みの美しさ。この景色を持って帰ろうと皆さん盛んにスマホを向ける。山頂に残る残雪も雪にあまり縁のない方々にはこれも楽しみの一つのようだ。この間ガイドの賤ヶ岳合戦の話も挟んで昼食など1時間ほど山頂を楽しむ。午後は合戦の秀吉方砦跡の大岩山砦と岩崎山砦へと下山道を進み、予定より早く余呉駅に到着。スノーシューは体験できなかったものの、大いに満足して頂いた一日となりました。
12月16日(土)JRハイキング びわ湖の女王「オオワシ」を見に行こう が盛況でした
毎年人気の「オオワシ観察」ハイキングです。冬型の天気予報を心配してか当日キャンセルもあって29名で河毛駅を出発。琵琶湖畔までの道中では、まずドイツの教会風の建物が目立つのがヤンマーディーゼル創業者の山岡孫吉翁出身地の東阿閉の集落。孫吉翁はディーゼルエンジンの小型化に成功されて農業の機械化と農村振興に努められたことや、更にその向うに見える山並みの古保利古墳群の話などを交えながら二番穂が色づく田園地帯の中を行き、道の駅「湖北水鳥ステーション」に到着。ここで昼食とお買い物を済ませて隣接の湖北野鳥センターへ。オオワシ観察室ではスタッフさんの説明を聞きながら双眼鏡でお目当てのオオワシを探す。すぐにねぐらの木に休む姿を確認して「見えた、見えた」の歓声。その後は迫力ある大型スクリーンで大空を舞うオオワシの姿や魚を捕えた様子などに大喜び。湖畔にやってくるコハクチョウや鴨などの水鳥の説明も。帰りは高月駅へ向かう。この道中には今年のプロ野球ソフトバンクホークスドラフト1位指名の大阪桐蔭高校の前田悠伍投手の母校古保利小学校と高月中学校があって、これも今回のハイキングの話題のひとつでした。なお今年は琵琶湖の水位の異常低下という思いがけない事態で湖畔の水鳥の楽園が一変してしまい、今後の動向が心配されます。
12月8日(金)トピックス 今年もオオワシがやって来ました
湖北の冬の一番の人気者とも言える、「山本山のおばあちゃん」として有名なオオワシが今年も元気にやって来ました。毎年高齢を心配されながらも期待に応えるように、26年連続でやって来てくれたのです。実は26年とは確実に観測された年で、それ以前からも飛来していたとも言われます。その頃は複数で飛来していたものが次第に数が失われ、残ったのがこの一羽であるようです。連日、この姿を見ようというファンが訪れ、熱心な写真家には数々のその雄姿が捕えられています。私たち奥びわ湖観光ボランティアガイド協会でも12月16日にJRハイキング「びわ湖の女王オオワシを見に行こう」を実施します。毎年人気の企画ですのでご参加をお待ちしています。以下にJR北陸線河毛駅の展示をご紹介します。
11月25日(土)JRハイキング(日本の100名城登山) 紅葉の小谷城跡を一周しよう
いよいよ本格的な冬の到来を告げる天気予報でしたが、河毛駅には26名の戦国ファンが集合されました。予報に反し(!)出発のタイミングでは晴れ間が覗き道中の期待が膨らむ。まず、小谷戦国歴史資料館から追手道を登り一旦林道へ。間もなく「ワァ!」という歓声とカメラを構える見事な紅葉のトンネルに出る。ここからまた急な追手道に戻りたどり着いたのが望笙(しょう)峠。琵琶湖に浮かぶ竹生島を望む絶景の撮影スポットだ。一休みして小谷城の入り口である番所跡に到着。ここからが小谷城ドラマが展開するメインストリートとあってガイドの説明にも自然と熱が入る。今回のコースは頂上の大嶽(おおづく)を挟んで一周するため、足早に通過する箇所もあって、まず本丸跡までの見どころを概説して出発。虎御前山展望所からの見事な眺望、南には姉川古戦場を望み桜馬場の美しい紅葉を見て、本丸では長政公自刃の場面を偲んでいただく。気を取り直して中の丸、京極丸、小丸、そして詰城の山王丸へと急ぎ、ここで昼食。午後は六坊への岩場もある所を一気に急降下、分岐を大嶽に向けて急な階段道を登る。眼下の眺望が素晴らしい岩尾で一息入れて山頂の大嶽城跡に到着。登り切った達成感か皆さんの笑顔が美しい。ここからは西尾根を下山。雨で濡れた落ち葉はよく滑る。一歩一歩確かめながら長い下り坂を降りて行くと織田信長侵攻に備えて朝倉氏が準備した福寿丸、山崎丸に至る。浅井氏の小谷城には余り見られない土塁で構成された曲輪は見応えがある。そして何より下山途中の随所に美しい紅葉を目にして道中の疲れも癒され、元気に予定どおり河毛駅に到着。素晴らしい天気のもと紅葉を満喫したハイキングとなりました。
11月19日(日)奥びわ湖ハイキング (寒地性と暖地性が混じり合う植生地) 山門水源の森の紅葉を満喫しよう!
この日の集合地の永原駅は滋賀県ウォーキング協会の事業(150名参加)と当方の参加者21名が重なり大混雑。そのため出発が予定より遅れるというハプニングはあったものの、正午前に予定通り水源の森に到着。靴を洗い、環境整備協力金200円を支払って「森の楽舎」周辺で昼食をとる。ここでは山門水源の森の成り立ちと「山門水源の森を次の世代に引き継ぐ会」のさまざまな保全活動を学ぶ。その後、沢筋コースをたどり山門湿原へ。湿地内にはヌマガヤの草紅葉が覆い尽くして今年の植生のフィナーレを彩り、その中にミヤマウメモドキの赤い実がひときわ目に付く。南分岐でブナの森コースから谷筋コースへ。やがて今日のメインである四季の森へ到着。例年なら赤や黄色のあざやか紅葉が見られるはずであったが、今年の気象が影響したのか今一つの感で残念。その中でシロモジの黄色が印象的であった。北尾根へ向かい、アカガシの森、ユキバタツバキの群生地を通り抜ける。参加者の中には花好きの人も多く、リンドウ、センブリなどを見つけ会話が弾み、花を楽しみながら下りると間もなく森の楽舎に到着。そこから帰路は路線バスで永原駅に予定通り帰着しました。
11月12日(日)奥びわ湖ハイキング 「好評おとちの岩窟・秋コース」敗者石田三成が再起をかけて潜伏した岩窟
大河ドラマ「どうする家康」はこの日遂に関ヶ原合戦となり、敗れた石田三成が家康の前に連れてこられた場面になりましたが、実は三成は戦場からゆかりのある古橋の集落目指して落ち延び、この岩窟に潜んでいるところを追っ手に捕らわれるという重要な場面がスルーされたのでした。
いつ降り出してもおかしくない空模様の中、このタイミングで熱烈な三成ファン18名が集いその岩窟を目指しました。中には前泊の方や早朝木ノ本駅8時半の集合にも遠近から集結し、バスで一路古橋の集落へ。ここで軽い準備運動で体をほぐし、いよいよ登山開始。このコースは尾根伝いに長い距離を歩くコースである。途中何度か小休憩をとり目的地を目指す。いつもと違い今回のメンバーは進むほど元気に。参加者同士の会話も弾み、予定より早く岩窟に到着。その入口を見て感動に浸るも、予想と違い狭い入口に躊躇しつつも探検にチャレンジ。5人ずつ順番に中に降りると、遂にここへ来たという達成感と、三成と同じ空間を共有したという感慨で、全員満足されていた。帰り道は一気に急斜面を降り林道を帰るというコース。後半も快調なペースで予定より早いため「三成・秀吉 出会いの法華寺三珠院」に立ち寄るというサプライズに参加者からさらに感謝される。結局、雨は帰りのバスに乗った時降り出すという幸運。参加者のパワーに雨雲も勝てなかったのかもしれない。最後に木ノ本駅では皆さんの拍手をいただき疲れも吹き飛ぶ一日となりました。