いつの間にか初夏の装いの山々、砦マニアならずとも人気の戦国山城の傑作、玄蕃尾城を訪ねました。京阪神から早朝に出発された方や学習グループメンバーの方々など39名の参加がありました。この山城は賤ケ岳合戦に備えて柴田勝家が築いた砦でしたが、戦場が余呉湖周辺に移った後、勝家が越前へ敗走したためこの砦はそのままの形で残りました。そのため織豊時代の遺構がよく残る山城として有名です。参加者の皆さんは深い空堀や土塁、虎口、郭跡など戦国時代に思いを馳せて感嘆しきりでした。登山道はかつては近江と越前を結ぶ古道で、明治天皇も徒歩でここを超えられた歴史があります。汗ばむ道も何のその満足感一杯に下山。麓の柳ケ瀬には江戸時代に関所も置かれ、北陸線開通により蒸気機関車の駅としても賑わいました。予定より早く下山できたため、関所跡、明治天皇行在所の旧鈴木家の門(関所の門を移築)なども見学できました。