7月7日(日)JRハイキング (大河ドラマの関連地) 紫式部が通った深坂古道を往く

雨、熱中症が心配される天候にもかかわらず39名もの参加があり、関心の高い大河ドラマゆかりの古道ハイキングとなりました。今回は敦賀市側の新疋田駅から出発して、疋田集落に残る舟川の水路を見学する。この川は敦賀港から琵琶湖への運送路の内、川船を利用した江戸時代の一種の運河でした。次に越前朝倉氏の出城であった疋壇城跡へ。ここは織田信長の攻撃により落城しましたが、石垣、土塁、巨石が多数残っています。その後一旦新疋田駅に戻りここで昼食を済ませていよいよ深坂古道へ。谷川沿いの緑濃い道を進むと、やがて紫式部の歌碑に出会う。長徳2年(996)、父、藤原為時が越前の国司として赴任する際に同行してここを越えた時のものです。続いて万葉歌人の笠金村の歌碑もあって、この辺りは古代の関所「愛発(あらち)の関」のあった所とも言われる交通の要所でした。やがて深坂峠を越えると通称「堀止め地蔵」と呼ばれる地蔵堂に至る。ここはいくつかある敦賀~塩津運河計画のうち平清盛が計画した工事で大岩に突き当たって掘削を断念したという、その岩が地蔵様の由来として祀られています。そこから問屋跡などを見ながら古道から外れて現在の国道8号線の近江鶴ケ丘バス停へ出る。この近くのかつての「孫兵衛茶屋」(2023年11月に閉店)の西村家のご主人により庭園なども見学させていただく幸運に恵まれ、バスで近江塩津駅へ到着、解散となりましたが、参加の皆さんから「すばらしいハイキングでした」とのうれしい感想をいただきました。

疋壇(ひきだ)城跡を散策
疋田集落に復元された舟川を見学
古道への入口 強い日差しになってきました
沢道は緑の木陰
紫式部の歌碑 なかなかの上から目線の歌(?)
堀止め地蔵堂の木陰で一息いれる 
ここは山中ですがきれいに整備された霊地の雰囲気がいっぱいです 
旧孫兵衛茶屋 最近まで峠の茶屋として営業されていました
茶屋の庭園を見学できる幸運に恵まれました